風水を部屋に取り入れてみた。良かったことも、正直イマイチだったことも全部話します
観葉植物を東に置いた。玄関マットを変えた。北枕をやめた。クローゼットを空にして、いらないものを全部捨てた。
こういうことを少しずつやり始めたのは、もう3年前のことです。特にスピリチュアルにどっぷりハマっていたわけじゃなくて、なんとなく「部屋が変わると人生が変わる」みたいな話を読んで、軽い気持ちで始めたんですよね。でもやってみると、「これは効果あった!」というものと、「なんか違ったな…」というものが、はっきり分かれてきました。今日はそれを正直に全部話そうと思います。
風水って、まず何から始めればいいの?
風水というと、パワーストーンとか方角とか、なんかとっつきにくいイメージがありますよね。私もそうでした。最初に風水の本を1冊買ったんですが、情報量が多すぎてどこから手をつければいいかわからなくて、ちょっとパニックになったのを覚えています(本当に何から読めばいいかわからない系の本だった)。
いろいろ調べていくうちに気づいたことがあって。風水の基本って、実は「不要なものを手放して、気の流れをよくすること」なんです。方角の話とか、色の話は、そのあとの話。まずは掃除と整理整頓。それだけ。
私の場合は、まず玄関から始めました。玄関は「気」の入り口とされていて、風水では特に重視される場所です。靴が脱ぎっぱなしで散らかっていた玄関を徹底的に掃除して、靴箱の中も整理して、観葉植物をひとつ置きました。これだけでも、帰宅したときの気持ちが全然変わりましたよ。「家に帰ってきた」という安心感が増した感じ。なんとなく、なんですけど、ちゃんと変化がありました。
やって本当に良かったこと① 玄関と「捨てる」の力

風水を始めてから一番変わったのは、不要なものへの感度が上がったことかもしれません。
靴って、気づいたらいつの間にかとんでもない数が溜まっているんですよね。「いつか履くかも」と思って残しておいたサンダル、ソールがボロボロになったスニーカー、買ったけど足が痛くて結局履けなかったパンプス。これ全部、「いつか」は永遠に来ないやつです。玄関にある靴を全部出して、「今の自分が好きで、実際に履いている靴だけ」を基準に選び直しました。捨てた靴は40足以上。自分でも引きました(引いた)。
でも捨てたあとの玄関、本当に気持ちよかったんです。空気が変わった感じ、と言うと大げさかもしれないけど、それに近い感覚がありましたよ。帰宅のたびに気分が上がる玄関って、こんなにいいものなんだって初めて実感しました。
風水的には、玄関に置く観葉植物は「尖った葉のもの」よりも「丸い葉のもの」が良いとされています。私はポトスを置いたんですが、丈夫だし育てやすくておすすめです。ただし枯れた状態で放置するのはNG。枯れた植物は「死の気」を呼ぶと言われているので、こまめな状態チェックは必要です。私は一度、水やりをサボりすぎてポトスを枯らしてしまって、焦って買い直したことがあります。ちゃんとお世話できる植物を選ぶことが大事ですよ。
やって本当に良かったこと② 寝室を変えたら、朝が変わった
次に手をつけたのが寝室です。
もともと私、眠りが浅くて、夜中に何度も目が覚めるタイプでした。朝起きても疲れが取れていないし、夢もよく見るし。「これって寝室の風水が悪いのかな」と思って調べ始めたのが、寝室改造のきっかけでした。
風水で寝室について言われていることは、主にベッドの位置・鏡の位置・部屋の色の3つです。ベッドはドアから見えない位置に置くのが基本で、頭がドアに向く配置はNGとされています。鏡は、寝ている姿が映る配置だとエネルギーが乱れるとされていて、できれば寝室には置かないか、布で覆うほうがいいと言われています。
私の場合は、まずベッドの向きを変えました。もともとドア正面の壁にくっつけていたベッドを、ドアから死角になる位置に移動。部屋中ぐちゃぐちゃになりながら模様替えしましたが、これが一番効果があったかもしれません。以前より深く眠れるようになった気がするんですよね。あくまで「気がする」レベルだけど、毎朝の目覚めがはっきり変わりました。
鏡も、寝ている姿が映らない場所に移動しました。うちは部屋が狭いので移動先に困って、結局クローゼットの扉の内側に取り付けることにしました。クローゼットを開けたときだけ使う鏡、という感じです。最初は不便かなと思ったけど、慣れたら全然気になりませんでした。むしろ「鏡を見たいときは意識的に見る」という習慣ができて、なんか良かったです。
正直イマイチだったこと やりすぎて、疲れた話

ここからが本番です。「やって失敗したこと」の話をします。
風水にのめり込んでいくと、だんだん「もっとやらなきゃ」という気持ちが出てくるんですよね。方角ごとにラッキーカラーを揃えたり、財布は黄色にしたり、方位磁石を買って家の中心点を調べたり。かなり本格的にやろうとした時期がありました。その結果どうなったかというと、部屋がぐちゃぐちゃになりました(笑)。「北西に黄色いものを置くといい」とか「南に赤いものを」とかいろいろやっていたら、インテリアとしてのまとまりが完全になくなって。なんかよくわからない色のものが各方角にぽつぽつ置いてある、謎の部屋の出来上がりです。
しかも調べれば調べるほど、書いてあることが本によって違うんですよね。「北枕はNG」と言う本もあれば、「北枕は財運がアップする」と言う本もある。「観葉植物は運気を上げる」と書いてある一方で、「陰の気が強くなるから寝室には置かないほうがいい」という意見もある。どれが正しいの!?ってなってきて、情報疲れを起こしてしまいました。
これは完全に私の黒歴史なんですが、「南東は恋愛運を司る」という情報を信じて、南東の窓際にピンクのものをたくさん集めたことがあります。クッション、キャンドル、造花、小物。見た目が完全にキャバ嬢の部屋になりました。恋愛運が上がる前に、友人に「なにこの部屋wwww」と言われて、全部片付けました。恋愛運どころじゃない話ですよね(笑)。
風水で一番大切なことに気づくのに、時間がかかった
いろいろやってきて、今は「シンプルに戻ってきた」感じがあります。
でもね…。風水ってどこまでいっても「気の流れをよくする」ための手段で、目的じゃないんですよね。これ、当たり前のことなんだけど、やり始めるとどんどん手段が目的になっていく。「正しい風水をやること」が目標になって、「居心地のいい部屋で快適に暮らすこと」がどこかに消えてしまう。私もまさにそれをやってしまいました。
今の私が大切にしているのは、「清潔であること」「ものが少ないこと」「自分が心地よいと感じること」の3つだけです。
まず清潔であること。汚れた部屋に良い気は来ない、というのは風水の根本で、これはどの本にも書いてあります。逆に言えば、清潔を保てていれば風水の基礎は満たしているとも言えます。次にものが少ないこと。不要なものを手放すと、本当に気持ちがすっきりします。風水に限らずミニマリスト文化でも言われていることだけど、実際に体感するとその違いがよくわかります。そして自分が心地よいと感じること。風水の本通りにやった結果、見た目がひどくなったり、自分がストレスを感じたりするなら、それは風水として失敗なんです。
方角も色も大事だけど、それよりも「この空間にいると落ち着く」という感覚が一番優先されるべきだと私は思っています。風水はその感覚を作るためのヒント集、くらいに使うのがちょうどいいんじゃないかな。
結局、風水は「暮らし方の見直し」だった

3年間、風水を取り入れながら暮らしてきて、今思うのは「風水って、暮らし方を見直すきっかけをくれるものだな」ということです。
玄関を片付けたら、帰宅が楽しくなった。寝室を整えたら、眠りが変わった。不要なものを手放したら、気持ちが軽くなった。これって風水の効果なのか、単純に「整った環境で暮らすこと」の効果なのか、正直わからないんですよ。でも、どちらでもいいと思っています。結果として「暮らしが整った」ならそれが正解。それだけ。
やりすぎて情報疲れした時期もあったし、ピンクのキャバ嬢部屋を作ってしまった黒歴史もあります(笑)。でも今は、「清潔・すっきり・自分が好きな空間」の3つだけを基準に部屋を整えるようにしていて、それがいちばん続けやすくて、いちばん気持ちいいです。
風水を始めてみたいと思っているなら、まず玄関をきれいにすることをおすすめします。靴を全部出して、いらないものを捨てて、掃除して。それだけでいいです。難しいことはそのあとでいい。「やってよかった」という体験がひとつ積み上がってから、少しずつ範囲を広げていけばいい。それだけです。
