風水を部屋に取り入れてみた。やってよかったこと、悪かったこと、全部話す。
観葉植物を置いた。方角を調べた。ベッドの向きを変えた。玄関の靴を毎晩しまうようにした。鏡の位置も直した。
これ全部、3年ほど前に引っ越しをきっかけにやり始めたことです。最初は正直、「風水ってちょっとオカルトっぽくない?」と思ってました。でもあのころの私は仕事も何かうまく噛み合わなくて、恋愛もなんか空回りしてて、とにかくなにかを変えたかったんですよね。そんなときに友人が「玄関を変えたら仕事の依頼が増えた」と言い出して。「えー!?それ本当に?」と疑いながらも、藁にもすがる思いで調べ始めたのがきっかけです。
風水インテリアを始めたきっかけ
引っ越し先は1Kの小さな部屋でした。荷物を運び入れて、ひとりでぽつんと座ったとき、「あ、この部屋ってなんか暗いな」と感じたんです。方角的に北向きの玄関で、窓は西側だけ。日当たりがあまりよくない部屋でした。
「北向き玄関 風水」で調べてみたら、出てくる出てくる。「北は水の気が強いから要注意」とか「玄関に観葉植物を置いて気を補う」とか。ふーん、なるほど。半信半疑ながら、風水のインテリア本を一冊買って読んでみたんです。これが思ったよりわかりやすかった。「鬼門(北東)にはトイレや汚れがちなものを置かない」「玄関には光を入れる」「寝室は落ち着いた色で統一する」、それぞれに理由があって、けっこう合理的な部分も多くて。「あ、これならできるかも」と思いましたね。
玄関を変えたら、本当に変わった!?
風水で「ここ一番大事!」と言われているのが玄関です。気の入り口だから、というのが理由らしいんですが、実際にやってみると実感がありました。私の場合は、まず靴を出しっぱなしにするのをやめることから始めました。それまで帰ってきたら脱ぎっぱなしで玄関に散乱してた(恥ずかしい)。毎晩靴箱に全部しまうようにしたんです。たったこれだけなんですけど、朝起きて玄関を見るときの気持ちが変わった。スッキリしてて「今日もがんばろう」って気になるんですよね。
次にやったのが、小さな観葉植物を玄関に置くこと。丸い葉っぱの植物が「陽の気」を呼ぶと聞いたので、パキラを選びました。これ、今でも元気に育ってて、帰ってくるたびに「ただいま」って言いたくなります。それから玄関の照明を少し温かみのある電球色に変えたこと。薄暗い玄関は運気が停滞するとのことで、これはけっこう効果を感じました。帰宅したときの「ほっ」とする感じが全然違いますよ。
この玄関改造をしてから数ヶ月後、ちょっとした嬉しい変化があって。ずっと音沙汰なかった取引先から急に連絡が来たり、久しぶりに好きな人ができたり。偶然といえば偶然だけど、私はけっこう本気で「玄関のせいだ」と思ってます(笑)。
ベッドの向きを変えただけで、眠りが変わった話

これは正直、やってみるまで半信半疑だったやつです。風水では「頭を北に向けて寝る北枕は縁起が悪い」という説と、「いや北枕のほうが地磁気の影響でよく眠れる」という説と、両方あるんですよね。混乱する。
私の場合は「ドアが視界に入る位置に頭を置く」ことを最優先にしました。寝ているときに扉が見えると安心感があって、眠りが深くなるという考え方です。以前は壁に向かって頭を置いていたのですが、ベッドの向きを変えて扉が見えるようにしたら、たしかに目覚めがよくなった気がするんです。
「気がする」レベルかもしれないけど、毎日のことだから積み重なると大きいですよね。私はこれを体感してから、「風水って案外、人間の心理をうまくついてるな」と思い始めました。見えないものへの漠然とした不安がなくなるって、けっこう大事なんです。「守られている」という感覚が、日々の行動にじわじわ影響してくる気がします。
観葉植物と水回りは、侮れなかった
風水本を読んでいると、「観葉植物で気を活性化させる」という話が本当によく出てくるんです。最初は「植物、育てる自信ないんだけど…」と思ってたんですが、パキラを枯らさずに育てられたのをきっかけに、もう一鉢、またもう一鉢と増やしていきました。うちでは今、玄関にパキラ、リビングに大きめのモンステラ、洗面所にポトスを置いています。それぞれ方角と部屋の役割に合わせて選んだものですが、なにより部屋が明るくなった。植物があるだけで「生きてる感じ」がするんです。これは風水うんぬん以前に、単純に気持ちがいい。
水回りの話もしておきたいんですが、トイレと洗面所を「常に清潔に保つ」のは風水の基本中の基本らしいんです。私はそれまでトイレ掃除をサボりがちだったんですよね(告白)。風水を意識してから毎朝サッと拭くようにしたら、なんかトイレに入るたびに気持ちいいし、それが一日のスタートをいい感じにしてくれる。これって風水の効果というよりも、「整えられた空間にいると気分がいい」というシンプルな事実なのかもしれないけど、それでいいんじゃないかと思っています。
正直に話す。やらなきゃよかった風水のこと
ここからが本題かもしれないですね。「風水をやってよかった」ばかり書くのはフェアじゃないので、失敗談もちゃんと話します。
まず、鏡の配置を変えたことで部屋が「落ち着かない空間」になった話。風水では「南東に鏡を置くと対人運アップ」という情報があって、試しにリビングの南東の壁に大きめの鏡を掛けたんです。でもこれ、日中は光が反射してまぶしいし、なんか部屋が広く見えすぎてそわそわする。結果的に2ヶ月で元の位置に戻しました。風水情報って「いい効果」ばかり書いてあるけど、自分の体感とのズレも絶対あるんですよね。「情報が正しくても、自分の部屋に合うかどうかは別問題」、これはかなり大事な学びでした。
次に、「西に黄色いものを置くと金運アップ」という情報を信じすぎたこと。西側の棚に黄色いものを大量に置いたんです。黄色いファブリック、黄色い小物、黄色いフレーム…。気づいたら部屋の一角だけ異様に黄色くなってて、友人に「なにこれ、なんか変じゃない?」と言われました(恥ずかしすぎる)。インテリアの色バランスを崩してまで風水を優先するのは本末転倒だなと、深く反省しましたよ。
それから一番の失敗が、「方角を意識しすぎて部屋の動線がめちゃくちゃになった」こと。「北東は鬼門だから何も置かない」という情報を真に受けて、使いやすかった棚を移動させたら、部屋の使い勝手が悪くなりました。毎日の生活が微妙に不便になって、それがじわじわとストレスになっていったんです。「風水のために生活の質を下げる」って、それって逆効果じゃない? と気づいたのはだいぶ後のことでした。
結局、風水って何なのか? 私なりの答え

3年ほど試してみた私の結論は、「風水は環境を整えるための『理由づけ』として使うもの」です。
玄関をきれいにする。水回りを掃除する。植物を育てる。光を取り入れる。これって全部、やったほうがいいに決まってることじゃないですか。でも「なんとなくやったほうがいい」だと後回しにしてしまう。そこに「風水的に大事」という理由がつくことで、ちゃんと行動できるようになる。それだけ。たったそれだけなのに、生活の質が上がるんです。
でもね、「風水の情報通りに部屋を作ること」が目的になってしまうと、本末転倒になります。私はそれで何度か失敗しました。生活しにくくなったり、インテリアのバランスが崩れたり。大前提は「自分がその空間で気持ちよく過ごせること」のはずなんです。そこを忘れないでほしい。
風水をうまく取り入れている人って、情報を「参考にする」レベルで止めているんじゃないかと思います。「南東に鏡を置くといい」という情報があっても、自分の部屋の構造や生活スタイルに合わなければ取り入れない。そのフィルターを持てるかどうかが、風水インテリアを楽しめるかどうかの分かれ道ではないでしょうか。
私はこれからも風水を取り入れていくつもりです。でも「全部従う」のではなく、「合うものだけ使う」スタンスで。風水はあくまでも道具。使いこなすのは自分自身だということです。あなたの部屋も、ぜひ「ここにいると気持ちいい」を基準に、ひとつずつ整えてみてください。
