去年の春から、毎朝塗った。雨の日も塗った。「今日は家から出ないし」と思った日も塗った。曇り空で日差しがほとんどない日も、まあいいかと思いながらも塗った。

そうして1年以上続けてみて、いくつか気づいたことがあったのです。「毎日塗れば肌がよくなる」とは聞いていたけれど、実際に続けてみないとわからないことが、思っていたよりずっと多かった。今日はそれをお話しします。

「毎日塗る」が習慣になるまでの、正直な話

私が日焼け止めを本格的に毎日塗り始めたきっかけは、同い年の友人の肌を見たことでした。なんか透明感が違う。肌のトーンが、なんか違う。「最近何かしてるの?」と聞いたら、「日焼け止めを毎日塗ってるくらいかな」とさらっと言われたのです。

正直に言うと、それまでの私は日焼け止めを「イベント用のアイテム」だと思っていました。海・旅行・運動会など、強い日差しにさらされるときだけ塗るもの。普通の日常で毎日塗るのはちょっとやり過ぎじゃない? そう思っていたんですよね。

でもね、友人の肌を見て素直に「これは本物だ」と思った。日々の積み重ねって、こういうことかって。それで翌日から始めました。ただ最初はまったく楽しくなかった(笑)。朝のバタバタした時間に、さらに一工程増えることへのストレスが地味にあった。

私の場合は、続けるための工夫として「洗顔料の隣に日焼け止めを置く」という小さな仕掛けをしました。目に入ったら自動的に手が動く、という仕組みです。この「仕組みに頼る」を意識してから、ぐっと続けやすくなりました。「やろう」と意識や根性に頼ると、疲れた日に絶対サボるんですよね。それだけ。道具の配置で習慣は変わる。

最初の2ヶ月、正直「何も変わらなくない?」と思っていた

日焼け止めを毎日塗り続けてわかったこと。正直、もっと早く始めればよかった。

毎日塗り始めて1ヶ月が経ったとき、正直「えっ、変化なくない?」ってなりました。透明感が出るとか、くすみが取れるとか、そういう派手な変化はゼロ。信じて続けてはいたけれど、半信半疑のまま2ヶ月目に突入した記憶があります。

そこでふと気づいたのです。日焼け止めって「肌をよくする」ものじゃなくて、「肌が悪くなるのを防ぐ」ものなんですよね。変化が「ない」ことが正解、という。「予防系スキンケアの効果って、現状維持の積み重ねなんだ」と腑に落ちてから、焦る気持ちがスッとなくなりました。これ、最初に誰か教えてほしかったです。

私の場合は、3ヶ月目あたりから「荒れにくくなった」という実感が先に来ました。夏なのにニキビが少ない。毛穴がなんか落ち着いてる気がする。肌全体が安定してる感じがある。そういう地味だけど確かな変化で、その秋に去年の写真と見比べたとき「あれ、顔色違う」と初めて気づいたのです。じわっとした、でも確かな実感でした。

劇的な変化を期待していた人には、最初の2ヶ月が一番つまらない時期だと思います。でも続けた人にしか見えない変化があるのが、日焼け止めの効果なのです。

「塗るタイミング」がずっと間違っていた件

習慣になってから数ヶ月後、ふと日焼け止めの使い方を改めて調べてみたんですよね。そこで「えっ」ってなった話があります。

私はずっと、スキンケアの最後に日焼け止めを塗って、すぐにメイクに入っていました。「それが普通じゃない?」と思ってたんですけど、実は日焼け止めって塗った後に少し時間を置いた方が、肌にしっかり密着するのです。目安は15〜20分くらい。その間に朝ごはんを食べたり、他の準備をしてからメイクに入るのが理想とのこと。

私の場合は、それを知ってから朝のルーティンを変えました。スキンケア→日焼け止め→朝ごはん→メイク、という順番に。そうしたら日焼け止めの持ちが明らかに変わった気がしたんですよね。夕方になっても崩れにくいし、肌の疲れ感も少し改善された感じがあります。「順番」でこんなに変わるのかと驚きました。

もうひとつ、「顔だけ塗って終わり」にしていたのを、首・デコルテ・手首まで塗るように変えました。顔はケアしてるのに首や手だけ紫外線を受け続けると、いくら顔を頑張っても老化の差が出てくるんですよね。うちでは今、全身用のポンプタイプと顔用の2本体制にして、朝の流れの中でセットで使うようにしています。ちょっとしたことなんですけど、続けていくほど差が出てくる部分だと実感しています。

「塗り直しは完璧にやらなくていい」と気づいてから楽になった

日焼け止めを毎日塗り続けてわかったこと。正直、もっと早く始めればよかった。

日焼け止めを毎日塗るようになると、次に悩むのが「塗り直し」の問題ですよね。製品の説明書きに「2〜3時間おきに塗り直してください」と書いてあるもの、多いじゃないですか。あれを最初は忠実に守ろうとしてたんですよ、私。

「お昼休みに洗面所に行って、メイクの上から日焼け止め塗るの??」ってなりまして(笑)。完璧にやろうとして、逆にプレッシャーで疲弊したのです。

今は、自分なりのゆるルールを決めています。外にいる時間が長い日【お出かけ・イベント・屋外での仕事など】は塗り直しをする。室内中心の日は、UVカット効果のあるフェイスパウダーで補う。家にいる日はそもそも紫外線量が少ないので、朝の1回で十分、という3パターンです。これで気持ちがかなり楽になりました。

「完璧にやらないと意味がない」という大前提が、続けることの一番の邪魔をしていたのです。完璧じゃなくていい。ゆるく長く続けることの方が、完璧に短期間やることよりずっと価値があります。これ、美容に限った話じゃないなと思ったりもします。

落とし方を変えたら、肌がガラっと変わった

これが一番驚いた気づきでした。正直。

毎日塗り始めて数ヶ月後、「なんか最近、毛穴が詰まりやすくなった気がする」と感じた時期があったのです。洗顔はちゃんとしているのに、なぜかくすんでくる。それで調べてみたら、日焼け止めには種類によって「普通の洗顔料で落ちるもの」と「クレンジングが必要なもの」があると知りました。

私が使っていたのは、ウォータープルーフタイプのもの。これ、洗浄力の低い洗顔料では落ちきらないことがあるのです。数ヶ月間、日焼け止めが肌に残り続けていたかもしれない…と思ったら少し背筋が寒くなりました。「ちゃんと洗顔してる」と思っていたのに、落とせていなかったなんて。

それからは、使っている日焼け止めの種類と洗い方を合わせることを意識しています。ウォータープルーフタイプやテクスチャーが重めのクリームタイプは、しっかり落とせるクレンジング剤を使う。肌に優しいノンケミカル系やミルクタイプは、洗顔料だけでも落ちるものが多いです。製品の裏面に「石けんで落とせます」と書いてあるかどうか、ちゃんと確認してから選ぶようになりました。

「丁寧に落とすことも、日焼け止め習慣の一部」。それに気づいたのが、続けてみた中で一番大きな収穫だったかもしれません。塗るだけじゃなくて、落とすところまでセットで考える。その視点が変わってから、肌の調子が明らかに安定したのです。

1年以上続けて出た、私なりの答え

日焼け止めを毎日塗り続けてわかったこと。正直、もっと早く始めればよかった。

日焼け止めを毎日塗り続けてわかったのは、「美白になる」とか「シミが消える」みたいなきらびやかな結果の話じゃなくて、もっと地味なことでした。

肌は毎日、少しずつダメージを受けているんですよね。外に出る日も出ない日も、窓越しの紫外線はやってくる。曇りの日でも、紫外線量はゼロじゃないですよね。そのダメージを「今日もブロックした」と積み重ねていくことが、5年後・10年後の肌の差になっていくのです。地味だけど、それが全部。

続けていく中で感じたのは、「これは美容習慣というより、日課になった」という感覚です。歯磨きをサボったらなんか気持ち悪い、あの感じに近い。日焼け止めを塗り忘れた日は「あ、今日塗り忘れた」ってちゃんと気になるようになって、それが習慣になった証拠だと思っています。

始めたばかりで「変化がない」と感じているあなたへ。最初の数ヶ月は、何も変わらないように見えて当たり前なのです。変化が「ない」ことが、ちゃんと機能している証拠なんだよ。焦らなくていい。ただ、続けてほしい。

日焼け止めは、続けた人だけが知る変化があります。これが私の答えです。