新月の夜、ノートを広げる。ボールペンを手に取って、現在形で書く。ポジティブな言葉で、具体的に、10個以内に。新月から48時間以内に書き終える。

私はこれを、3ヶ月間ほぼ完璧に守りました。でも3ヶ月目の終わり頃、なんかおかしいと思い始めたんです。「書き方は合ってる。ルールも守ってる。なのに、あんまり手応えがない」って。

その「なんかおかしい」の正体に気づいたとき、新月のお願いごとへの向き合い方が、ガラッと変わりました。今日はそれをシェアします。

3ヶ月間、私はルールに忠実だった

最初の1ヶ月は楽しかったです。新月のお願いごとって、なんかワクワクしますよね。「今月こそ何かが動くかも」みたいな期待感があって、お気に入りのノートを新調して、月の満ち欠けカレンダーをちゃんと調べて、新月の夜をスケジュールに入れて。書く内容も丁寧に考えました。インターネットで「新月 願い事 書き方」と調べて出てきたルールを全部メモして、抜け漏れなく守ろうとしていたんです。

2ヶ月目になると、少し義務感が出てきました。「今月の新月はいつだっけ」「もう来週なの?!」ってバタバタしながらノートを開いて、「あと3個何書こう…」って頭を悩ませる日も。それでもルールはちゃんと守りましたよ。現在形で、ポジティブに、48時間以内に。

3ヶ月目。私の場合、もはや「こなしてる」という感じでした。書いた後にノートをパタンと閉じて「よし、今月分終わった」で終わり。儀式感ゼロ。なんなら翌朝には何を書いたかほとんど覚えていないくらい。

この3ヶ月を振り返ったとき、あるものが見えてきたんです。

叶った願いと叶わなかった願いに、明確な差があった

新月のお願いごとを3ヶ月続けて気づいた、書き方より大事なこと

3ヶ月分のノートを見返してみました。そうしたら面白いことに気づいたんです。動き始めた願い・まったく動かなかった願い、それぞれに、はっきりした共通点があった。

動いた願いを見返すと、書いたときのことを思い出せます。「うん、これ、なりたい」って体がゆるんでいたものが多かったんですよね。私の場合、「仕事の量が落ち着いて、好きなカフェに午後からゆっくり行ける余裕のある生活をしています」と書いた願いは、2ヶ月後にちゃんとそうなりました。書いたとき、なぜか自然にニヤニヤしながら書いていた記憶があります。文章を書きながら体がゆるんでいた。

逆に、まったく動かない願いを見返すと、書いたときの気持ちが思い出せる。「こうなれたらいいな…まあ難しいかもしれないけど」という温度感で書いていたやつです。言葉はポジティブで、文法的にも現在形で書いている。でも、どこかで信じていなかった。「いや、現実は全然違うし」ってほんのり思いながら書いていた。

これって、書き方の問題じゃないですよね!?

そこで気づいてしまったんです。大前提が違っていた、と。新月のお願いごとの「書き方」よりも、もっと根本的に大事なことがある、って。

「現在形で書く」の本当の意味、わかってた?

新月のお願いごとの定番ルールに「現在形で書く」がありますよね。「〜したい」じゃなくて「〜しています」「〜になりました」と書く、あれです。私はずっとこのルールを守っていました。文法的には完璧に現在形で。

でもこれ、ただ語尾を変えればいい話じゃなかったんです。「現在形で書く」の本質は、書いている瞬間に「その状態がリアルに感じられるかどうか」だったと、今は思っています。未来の話を書いているんじゃなくて、すでにそうなっている自分をリアルに感じながら書く。そのための「現在形」だったんですよね。

ある時期から、うちでは書いた文章を声に出して読み返す、というのをやってみました。「私は毎月安定した収入を得ています」「好きな仕事に集中できる環境が整っています」…声に出してみると、如実にわかってくるんです。体がゆるむ文章と、体がかたまる文章がある。かたまる文章は、自分が信じていない文章です。

どれだけポジティブな言葉を選んでも、どれだけ現在形にしても、心のどこかで「本当に?」って疑っていたら、その疑いの方が勝ってしまう。私の場合、これを長い間見落としていました。「正しい書き方で書けば叶う」という大前提を、まったく疑っていなかったから。

書き方より先に、整えるべきものがある

新月のお願いごとを3ヶ月続けて気づいた、書き方より大事なこと

じゃあ、何を整えればいいのか。私の結論は「書く前の自分の感情の状態」です。これ、抽象的に聞こえるかもしれないので、私がやっている具体的な方法を書きますね。

新月の夜、ノートを開く前に5〜10分だけ、今の自分の気持ちを確認するようにしました。疲れてる?焦ってる?なんか不安がある?そういうのを素直に認める時間をとる。「今日の私はちょっとしんどいな」「なんかざわざわしてるな」って、まず気づく。

そこから深呼吸を数回して、体の力を抜いてから書き始める。たったそれだけで、書ける内容がまったく変わるんです。義務感でこなしていたときとは、文章のトーンが全然違います。「これ、本当になったら嬉しいな」って感じながら書けるものが出てくる。書きながら自然にニヤニヤできる願い事が、ちゃんと出てくるんですよ。

私の場合、この「書く前に自分の状態を整える」ことを取り入れてから、不思議と「あ、これ動き始めてる」という感覚が出てくることが増えました。全部が叶うわけじゃないし、科学的なエビデンスはもちろんないです。でも少なくとも「自分が本当に望んでいること」がクリアになるという意味で、確実に価値があると感じています。

3ヶ月で気づいた「叶いにくくなる書き方」のパターン

続けてきた中で、「これは叶いにくいな」というパターンも見えてきました。私が実際にやっていたNGをシェアします。

まず「頑張って絞り出した10個」問題。10個という上限があるから、9個書き終わったあとに「もう1個…何にしよう」と考えて、義務感から付け足した最後の1個。これが見事に動かないんです。私の場合、「まあ、痩せたいし」くらいの温度感で書いたやつが3ヶ月間まったく変化なし(笑)。当然ですよね。書いたときの気持ちが「まあいいか」なんだから。無理に10個埋める必要は、なかったんです。6個でも8個でも、ちゃんと「なりたい」と感じられるものだけ書いた方がずっといいと思っています。

次に「諦め入り願い事」。「もっと収入が増えていきます」という言葉はポジティブでも、心の中に「でも、難しいかも」というカッコ書きがある状態。実際には紙に書かないけど、感情として乗っかってしまっているやつです。私の場合、特にお金関係の願い事でこれをやりがちでした。「どうせ無理」という感情の方が強くて、その気持ちが丸ごと願い事に乗っかってしまっていた。これ、書き方じゃなくて、お金に対する自分の思い込みを先に整理する必要がありましたよね。

そして「他人ありきの願い事」。「○○との関係が良くなっています」「○○がもっと気にかけてくれています」みたいに、相手の行動が変わることに頼る願い事は、私の場合ほぼ動きませんでした。これはスピリチュアル的にもよく言われることですよね。他者の意志を変えようとする願いよりも、「私がどう変わりたいか」「私はどういう状態でいたいか」にフォーカスした方が、ずっと手応えがありました。

結局、大事なのはこれだけ

新月のお願いごとを3ヶ月続けて気づいた、書き方より大事なこと

3ヶ月続けて、私が出した答えはシンプルです。

「書く前に感情を整えること。書きながら体がゆるむ言葉だけを選ぶこと。」

書き方のルール(現在形・ポジティブ・具体的・48時間以内)は、守った方がいいと思っています。でもそれはあくまでも「器」の話です。中身は、書いているときのあなたの感情の質。どんなに正しい器を用意しても、中身が伴っていなければ意味がない。

私は今、新月のお願いごとを書く前に少し時間をとるようにしました。その月の新月のテーマ(何座の新月か、どんな意味があるとされているか)をざっと調べて、「今の私が本当に望んでいることは何か」を考えてから書く。10個書けない月は、書けた分だけで終わり。書きながら体がゆるまないものは、書かない。無理に絞り出さない。

これをやってから、新月の夜が義務じゃなくて楽しみになりました。「今月の私は何を望んでいるんだろう」という、自分への問いかけの時間として使えるようになってきた感じがします。

新月のお願いごとって、叶えるための技術じゃなくて、自分の本音と向き合うための儀式なんじゃないかなと、今の私は思っています。書き方よりずっと大事なこと、それは「書く前のあなた自身の状態」です。それだけ。あなたの新月の時間が、もっと豊かなものになるといいなと思っています。