「あの人、かっこいいよね。」

会議室から出てきたとき、後輩にこそっとそう言われたんですよ。誰のことかわからなくてキョロキョロしたら、私のことだったらしい。ちょっと待って、私が?! 嬉しすぎてポーカーフェイスを保つのに必死でしたよ(内心はガッツポーズしていた)。その後ひとりでトイレに駆け込んで、こっそり「やった!」と呟いたのはここだけの話です。

でもその瞬間から、「かっこいい女性ってどういうことだろう」って、ちゃんと考えるようになったのです。かっこいい人って、特別な才能とか持ち前のオーラとかじゃない。日々の小さな立ち振る舞いの積み重ねなんだよなって。職場で長く働いてきて、そこは確信を持って言えます。

今日は、職場で「かっこいい女性」と言われる立ち振る舞いについて、私が見てきたことも、恥ずかしい失敗談も、全部ひっくるめてお話ししますね。

「かっこいい女性」は、大きな舞台じゃなく「小さな場面」で決まっています

私が20代のころ、職場にひとり「かっこいい先輩」がいました。プレゼンが天才的なわけでも、見た目がずば抜けているわけでもなかった。でも、誰もが「あの先輩かっこいいよね」と言っていました。

ある日、なんでだろうと思って観察したんですよ。気づいたのは、その先輩、「誰も見ていない瞬間」の動き方が違うのです。会議が始まる前に、すでにメモを広げている。誰かが話しているとき、ちゃんとその人の方を向いている。電話を取るのが誰よりも早い。トラブルが起きても、声が一切上ずっていない。

たったそれだけなんですよ。でも積み重なると「格」が出てくる。かっこいい女性って、大きな舞台で輝いているんじゃなくて、誰も見ていない瞬間にこそ本領を発揮しているのです。私はそれを先輩から学びました。

私の場合は長い間、「ここぞ!」という場面でかっこよくしようとしていたんですよね。大事な会議の前だけ気合いを入れて、それ以外の日常は適当だった。でも逆なんです。大切なのは、毎日の何でもない小さな場面。そこをひとつずつ丁寧にしていくことが、「かっこいい女性」への近道なのです。あなたの職場でも、そういう人を思い浮かべてみてください。きっとひとりは、いるはずですよ。

返事と確認のスピードが、あなたへの信頼を9割つくります

「あの人、かっこいいよね」と言われる女性の、職場での立ち振る舞い

これは、痛い目を見た経験があります。私の話ですよ。

仕事に慣れてきた20代後半のころ、「まあそのうち返事すればいいか」という甘えが出てきたのです。メールの返信を後回しにして、口頭で言われたことを「覚えているから大丈夫」と確認しないまま進めて。で、案の定やらかしました。

取引先への提案資料、ひとつ内容が違っていたんですよ。「確認していなかったから」という言い訳は通じませんよね。上司にも取引先にも迷惑をかけて、本当に恥ずかしかった。あの上司の顔は、今でも忘れられません。

それ以来、「返事は即」「確認は必ず」というルールを自分に課しました。すると面白いことが起きたのです。返事が早いだけで、「あの人に頼むと安心」という評判がついてくる。確認をしっかりする人は、「ちゃんとしてる人」に見えます。それだけのことで「かっこいい」という印象につながっていくんですよ。

「レスが早い女性」って、仕事ができるかどうかというより、「この人を信頼していい」と思わせる女性なのです。返事のスピードは、信頼のバロメーターでもあります。今日からまず、これだけ意識してみてほしいのです。

感情は「選んで」出す。それだけで、職場での存在感が変わります

誤解しないでほしいのですが、「感情を出さないのがかっこいい」ということではありませんよ。

感情を一切出さない女性って、正直ちょっと怖くないですか?何を考えているかわからないと思われると、チームの中で孤立しやすくなります。じゃあ全部出せばいいかというと、それも違う。感情を「出す場面と出さない場面を選べる女性」が、かっこいいのです。

私が「これはやってしまった」と思う失敗があります。会議中に上司のひとことにかちんと来て、ちょっと刺のある返し方をしてしまったことがあるんですよ。内容としては正論だったかもしれないけど、タイミングも場所も最悪だった。その場が一瞬凍ったのを今でも覚えています。ああ、やってしまったな、と。

感情そのものは正しかったかもしれない。でも、出す場所を間違えたのです。あれ以来、「感情を感じたとき、今ここで出すべきか?」と一拍置くようにしました。怒りを感じたらまず深呼吸。嬉しさは素直に表現する。悔しさは、仕事で返す。ちゃんと選べるようになったら、「あの人って落ち着いてるよね」と言われることが増えました。

感情は豊かに持っていい。ただ、出す場所は選ぶ。それだけのことで、あなたの職場での存在感はがらりと変わりますよ。

自分の意見を、ちゃんと言える女性でいること

「あの人、かっこいいよね」と言われる女性の、職場での立ち振る舞い

「場の空気を読みすぎて、結局何も言えなかった。」この経験、ありませんか?

私は若いころ、何度もありました。「余計なことを言って嫌われたくない」「どうせ通らないだろうし」という気持ちが強くて、会議でも打ち合わせでも、ただうなずいているだけの人になっていたんですよ。でも気づいたことがあります。何も言わない人は、「意見がない人」ではなく「存在感がない人」として記憶されていくのです。それが、じわじわと怖かった。

かっこいい女性は、必ずと言っていいほど「自分の意見を持っていて、ちゃんと言える女性」なんですよね。

でもね…。ここが大事なところなのですが、「意見を言うこと」と「自分を通すこと」は全然違います。私が見てきた職場でかっこいいと言われる女性は、自分の意見を言いつつも、相手の意見もちゃんと受け取っていました。「私はこう思います。あなたはどうですか?」という姿勢で場に関わっている。押しつけじゃなくて、「私はこう考えている」という表明ができる女性が、チームの中でも光って見えるんですよ。

最初は怖くても、まず小さな場面から練習してみてください。会議でのひとことから始めるだけで、あなたの存在感は変わってきます。私はそう確信しています。

ミスのあとの動き方が、その人の「格」を見せます

「ミスをしない人がかっこいい」。私はずっとそう思っていました。だから、ミスをしないことに全力を使っていたんですよ。

でも職場で長く働いてわかったのは、ミスをしない人なんていない、ということ。そして、かっこいい女性とそうでない女性を分けるのは、ミスをするかどうかではなくて、ミスをしたあとの動き方だということです。これはもう、断言できます。

私が見てきた「本当にかっこいいな」と思えた女性は、みんなミスのあとの動きが同じでした。まず即座に報告する。言い訳より先に謝る。そして、再発防止策を自分で考えて提案する。このサイクルが早くて、迷いがない。それだけで「この人に任せていい」という信頼につながっていくのです。

私自身は、正反対の失敗をしたことがあります。大きなミスをしてしまったとき、怖くて上司に報告するタイミングを引き延ばしてしまったんですよ。「どう言えばいいかな」「もしかしたら気づかれないかも」なんて考えているうちに半日が過ぎて、結局上司のほうから「これ、どうなってる?」と声をかけられてしまいました。最悪ですよね。隠そうとしたわけじゃないのに、隠そうとしていたみたいに見えてしまった。あのときの情けなさは、本当に忘れられません。

ミスを「なかったことにしたい」という気持ちはわかります。でも、それをグッと堪えて、さっさと報告して、きちんと謝って、次の策を出せる女性が「かっこいい」と言われるのだと、あの経験で学びました。ミスの多い少ないより、ミスのあとに品格が出るんです。それだけ。

まとめ:職場での「かっこいい」は、毎日の小さな選択でつくられます

「あの人、かっこいいよね」と言われる女性の、職場での立ち振る舞い

かっこいい女性になりたいと思ったとき、「まず何から変えればいい?」と焦ってしまいますよね。でも、大げさな変革は要らないのです。

小さな場面でちゃんと動く。返事を早くする。感情を選んで出す。自分の意見をちゃんと言う。ミスのあとを素直に動く。これだけです。これだけ、なんですよ。

私が思うに、「かっこいい女性」って、完璧な人じゃないんです。ミスもするし、感情もある。でも、それぞれの場面で「どう動くか」を選んでいる女性なのです。意識して選んでいる、その積み重ねが、あの「格」を生んでいる。誰かに「かっこいいよね」とこそっと言われる瞬間って、そういう日々の選択の結果なんですよね。

あなたも今日から、ひとつずつ試してみてください。全部一度にやろうとしなくていい。まずひとつ、「これだけは今日からやる」を決めてみてほしいのです。職場での小さな変化が、必ずあなたをかっこよくしていきます。私はそう信じています。