風水を取り入れた部屋づくり、やって良かったこと・やらなきゃよかったこと全部話す
観葉植物を東に置いた。玄関に天然塩を置いた。枕の向きを北向きに変えた。カーテンを風水的にいい色に替えた。財布の中のレシートを全部捨てた。
……いや、ちょっと待ってください。私、本当にこれ全部やったんですよ。一時期、生活のすべてを風水に捧げていた時期があって(大げさじゃなく本当に)、それはもう真剣に取り組んでいたんです。
やってみると、「これは良かった!」と思えることがある一方で、「あれは完全にやらなきゃよかった…」という苦い思い出もたっぷりありました。今日はその両方を、包み隠さずお話しします。
そもそも私が風水を始めたきっかけ
それは数年前の冬のことです。当時の私、なんというか、人生の停滞感みたいなものをひしひしと感じていた時期で。仕事も恋愛もパッとしないし、体調もなんとなくすぐれないし、「なんかこの部屋、気が滞ってるんじゃないかな」なんて思い始めたんですよね。
きっかけは友人に勧められた風水の本でした。「試してみなよ、部屋が変わると人生変わるよ」って言われて、最初は半信半疑だったんです。でも読んでみると面白くて、気づいたら「やってみようかな」という気持ちになっていました。
風水というと、「なんか怪しい」「占いみたいなもの?」と思っている方もいるかもしれませんよね。実際、私もそう思っていたひとりです。でも風水の根っこにあるのは、「環境が人間に与える影響」という考え方なんですよね。それって、実はすごく合理的な話だと思いませんか?
散らかった部屋にいると気持ちが沈む、日当たりのいい部屋にいると元気になる、というのは誰でも経験があると思うんです。風水はその感覚を体系化したもの、という捉え方をすると、一気に親しみやすくなりますよ。
とはいえ、最初から「風水は正しい!全部やる!」と突っ走った私の失敗談もたっぷりあります。その話も後でしっかりします。まずは何から始めたか、という順番でお話ししていきますね。
まず最初にやったこと:玄関の徹底的な見直し

風水を始めると決めた最初の週末、私がまず手をつけたのは玄関でした。風水では玄関は「気の入り口」とされていて、ここが整っていないと家全体の運気が下がるとされているんですよね。
私の玄関、正直に言います。かなりひどい状態でした。脱いだ靴が出しっぱなし、傘がぐちゃぐちゃ、郵便物が床に積まれていて、全体的に薄暗い印象の空間だったんです。「気が入ってきたとしても、この玄関じゃ逃げ出すよな」って思うくらいの状態で、我ながら笑えない話でした。
まずは物を減らすところから始めました。靴は下駄箱にしまう(当たり前のことなのに、できていなかった)。郵便物はすぐに処理して溜めない。傘立ては整理して、使っていない傘は手放す。これだけでも玄関の印象が全然違ってきたんです。
次に、玄関に天然の観葉植物を置きました。丸い葉のものが風水的に良いとされているので、パキラを選んで。明るい照明に替えて、玄関マットも清潔なものにした。鏡も飾ったんですが、これは位置が大事で、「玄関の正面に鏡を置くと気を跳ね返してしまう」と本に書いてあって、横側に置くようにしました。
この玄関改革、本当に良かったです。帰宅するたびに気分が上がるんですよ。玄関が整っていると、「さあ家に帰ってきた」という気持ちがしっかりする感じがして、精神的な安定感が出てきた気がします。これが風水の効果なのか、ただ単に整理整頓の効果なのかは正直わかりません。でも、効果があったのは確か。それでいいじゃないですか。
玄関の改革で気をよくした私は、次々と部屋の各所に手を入れていくことになります。良かったことも、本当にやらなきゃよかったことも含めて、ひとつずつお話ししますね。
やって良かったこと① 観葉植物を「方位」を意識して置いたら変わった
風水では方角ごとに「司る運気」が違います。東は健康運・仕事運、南は美容運・人気運、西は金運・恋愛運、北は財運・恋愛運、というように。植物を置く場合も、この方角を意識するといいとされているんですよね。
私が最初に試したのは、東側の窓辺に観葉植物を置くことでした。当時フリーランスで仕事の波が激しい時期だったので、「仕事運を上げたい!」という気持ちが強かったんです。東に置く植物は「陽の気」が強いものがいいとされているので、元気よく上に伸びるタイプのモンステラを選びました。
これがね、本当に良かったんですよ。植物を置いて2週間くらいしたら、久しぶりに連絡がなかったクライアントから仕事の依頼が来て。まあ、偶然かもしれないですよ?でも、その後も東の観葉植物を意識的に手入れするようにしたら、仕事の流れがどんどん良くなっていったんです。
観葉植物の世話をするというのが、そもそも「生きているものを大切にする」という意識につながって、それが仕事への姿勢や、人への接し方に影響してくるんじゃないかなと今は思っています。植物が枯れないように水をあげる、日当たりを確認する、葉っぱのほこりを拭く。そういう小さな習慣が積み重なっていくんですよね。
あと、植物の「種類」の選び方も大事だと学びました。トゲのあるサボテンは「悪い気をはじく」とされていて、玄関の外や鬼門に置くのはいいけれど、リビングに大量に並べるのは気の流れを乱すんだとか。私は最初、かわいいからという理由でサボテンをリビングに5個くらい並べていたんですが、それは良くなかったかもしれません(後ほど詳しく話します)。
観葉植物を意識して置くようになってから、部屋全体が「生きている感じ」になってきました。植物があると、呼吸をするような空間になる気がしませんか?それ自体が、気の流れを良くしているのかもしれないと感じています。
やって良かったこと② 枕の向きを変えたら睡眠が変わった

「北枕は縁起が悪い」という話、聞いたことありますよね。実は風水的には、北枕はむしろ推奨されているんです。「北枕が縁起悪い」という説は、日本の仏教習慣が由来で、風水の話とはちょっと違うんですよね。ここ、誤解している方が多いポイントだと思います。
風水では、北枕で眠ることで「地球の磁場と同じ方向に体を向けることができる」とされていて、睡眠の質が上がると言われているんです。私はそれを知って、「じゃあ試してみよう」と枕の向きを変えてみました。
最初はちょっと落ち着かなかったです。今まで横向きで東を向いて寝ていたのに、突然向きが変わるって案外気になるんですよね。1週間くらいはなんとなく慣れなかったんですが、2週間目くらいから「あれ、朝の目覚めがいいかも」と感じ始めました。
いつも朝がつらくて、目覚ましを何度もスヌーズしていた私が、わりとスッキリ起きられるようになったんです。これが枕の向きのせいなのか、その頃から規則正しい生活を意識し始めた影響なのかは正直判断できないんですが、良い変化だったのは確かです。
あと、寝室の色も変えました。風水的に寝室は「陰の気」を大切にする空間なので、落ち着いた色が良いとされています。私の寝室はそれまで白一色だったんですが、アイボリーのクッションやベージュのブランケットを取り入れて、全体的に温かみのある色味にしてみました。寝室に入った瞬間の「ほっとする感じ」が増した気がして、これは本当にやって良かったと思っています。
寝室って、1日の終わりに必ず戻る場所ですよね。その空間が整っていて、自分が安心できる雰囲気になっているというのは、精神的なベースをつくるうえでとても大切だと実感しました。「ここにいると安心する」と思える寝室がある、それだけで毎日の質が変わってくると思います。
やって良かったこと③ 水回りの徹底清掃で金運が変わった(かもしれない)
風水で「金運に直結する」とよく言われているのが、水回りです。キッチン、洗面台、浴室、トイレ。これらを清潔に保つことが金運アップにつながるとされているんですよね。
「水は金を流す」という考えが風水にはあって、水回りが汚れていると金運も一緒に流れていってしまうんだとか。逆に、水回りがきれいだと金運がとどまりやすくなるというわけです。
私、それを聞いてトイレ掃除を毎日するようになりました。それまでは「気が向いたら」という感じだったんですが、毎日欠かさずやるようにして。浴室もぬめりを残さないように意識して、排水口は週に一度必ずチェックする。キッチンのシンクも、食後はすぐに洗って水垢をため込まないようにする。
これ、金運云々を抜きにしても、生活の質が全然違ってきますよ。水回りがいつも清潔だと、なんというか、自分を大切にしている感じがするんです。「私はちゃんと生活できている」という自己効力感みたいなものが生まれてくる気がして。
お金の話をすると、水回り掃除を始めてから半年くらいで、それまで仕事がうまくいかなかった分野でいくつか案件が取れて、収入が少し増えました。「これが風水の効果だ!」と断言するのはちょっと怖いんですが(笑)、良い行動習慣が良い結果を引き寄せるというのは、あながち間違いじゃないと思っています。
トイレに花を飾る、というのも風水でよく言われていますね。私もやってみました。小さな造花(生花だとすぐ枯れてしまうので)を置いて、トイレマットとスリッパを清潔なものにした。トイレがきれいで整っているというだけで、毎回入るたびに気持ちがいいんです。これは本当にやって良かったこと、おすすめですよ。
やらなきゃよかったこと① 「全部やろう」としたときの大失敗

さて、ここからが後悔パートです。良いことばかり話してきたけど、やらなきゃよかったことも同じくらいあって。むしろ失敗から学んだことの方が多かったかもしれない、というくらいに。
最初の大きな失敗は、「風水の本に書いてあることを全部同時にやろうとした」ことです。当時の私、本当に真剣だったんですよ。玄関は整えた、植物は置いた、枕の向きも変えた、水回りも掃除した…となると、次は「各部屋の方角に合ったアイテムを置こう」「ラッキーカラーを取り入れよう」「家具の配置を変えよう」と、どんどんエスカレートしていって。
一気に家中を風水仕様にしようとしたんです。週末に「よし、全部やる!」と意気込んで、家具を動かして、棚の中を全部出して、配置を変えて…。途中で家がものすごくカオスな状態になって、体力も尽きて、「もう無理!」ってなってしまいました。
結果、半分だけ変えた状態で放置、という最悪の状況になりました。本棚は移動したけど、そこに何を置くかが決まらないまま床に積まれた本、移動途中で止まったままの引き出し。「整えよう」と思っていたのに、逆に散らかった状態になってしまったんです。
風水を取り入れるなら、絶対に少しずつひとつずつやること。これが私の学んだ教訓です。一度に全部変えようとすると、途中で息切れするし、何が良かったのか何が悪かったのかもわからなくなる。ひとつ変えてみて、1〜2週間様子を見る。それくらいのペースで進めるのが、精神的にも空間的にも一番いいと思いますよ。
やらなきゃよかったこと② 風水グッズを買い漁ったら部屋がカオスになった
「風水グッズを買いすぎた」問題、これ結構やりがちなんじゃないかなと思います。私は盛大にやらかしました。
始まりは招き猫を一個買ったことです。「西に黄色い招き猫を置くと金運アップ」という情報を読んで、かわいい招き猫を買ってきた。それ自体は良かったんです。問題はそこから。「じゃあ水晶も置こう」「龍の置物もあると良いらしい」「六帝銭というのも金運に効くらしい」「風水の五行を表すアイテムも揃えよう」と、どんどん買い物がエスカレートしていったんですよ。
気づいたら、部屋のあちこちに風水グッズが散らばっている状態になっていました。招き猫、水晶クラスター、龍の置物、翡翠の小物、水晶のポイント、ローズクォーツ、六帝銭、タイガーアイのブレスレット…。棚の上がグッズで埋まって、逆に「どこを向いても何か置いてある」という圧迫感のある部屋になってしまったんですよね。
これは完全に本末転倒でした。風水の大前提って、「気の流れを良くする」ことですよね。でも物が増えすぎると、今度は物自体が「気の流れの邪魔」をしてしまう。スッキリしていた棚が、気づいたらグッズで埋め尽くされていて、「清潔感」とか「開放感」とかが失われていってしまいました。
お金もかなり使いました。ひとつひとつは数百円から数千円のものでも、積み重なると結構な金額になって。「金運アップのために買い物してお金が減る」という皮肉な状況になったわけです。これはちょっと笑えない話。
今は、風水グッズは本当に気に入ったものだけ、厳選してひとつかふたつだけ置くようにしています。「なんとなく気持ちが上がる」「見るたびに好きだと思える」というものだけを残して、あとは処分しました。部屋に置くものは「好きなもの」だけでいい、と今は思っています。
やらなきゃよかったこと③ 色風水を取り入れようとして大惨事になった

色風水というのは、方角ごとにラッキーカラーがあって、その色のアイテムを取り入れることで運気を上げる、というものです。例えば東はグリーン、南はレッドやオレンジ、西はゴールドやイエロー、北はブルーやブラック、という感じ。
私はこれを「インテリアに取り入れよう!」と意気込んで、部屋の方角を調べて、それぞれの方角に対応する色のクッションやカーテンを取り入れることにしました。ここまではまあ良かったんです。
問題は「南側のリビングを赤で統一しよう」と決めたこと。南は「火の気」が強い方角で、赤やオレンジが対応色とされているんですよね。で、私は「赤いカーテンに変えよう!赤いラグも買おう!クッションも赤で揃えよう!」と一気に買い揃えたんです。
……ものすごく落ち着かない部屋になりました。赤って主張が強い色じゃないですか。カーテンが赤で、ラグも赤で、クッションも赤だと、リビングに入った瞬間から「うわ、強い」という印象になってしまって。友人が遊びに来たとき、「なんかアグレッシブな部屋になったね」って言われたんです。アグレッシブ。そうじゃなかった、目指してたのはそこじゃなかったですよ…。
風水の色を取り入れるのはいいと思うんですが、「差し色」として使うのが正解だったんだと思います。メインのインテリアは自分が好きな色やトーンで統一して、そこにラッキーカラーをポイントとして加える。クッションひとつ、小物ひとつ、花一輪、という感じで。インテリア全体を風水色に染めようとすると、「気持ちよく過ごせる空間」という前提が崩れてしまうんです。これも大事な教訓でした。
赤いカーテンは3ヶ月で元の色に戻しました。そのカーテン代、無駄だったなぁ…。
実は一番効果を感じた「鏡の位置」の話
風水の中で、私が思ったより効果を感じたのが「鏡の配置」についての話です。鏡というのは風水において非常に重要なアイテムで、置く場所によって運気が大きく変わると言われているんですよね。
まず、寝室の鏡について。寝室にドレッサーや全身鏡を置いている方も多いと思いますが、風水的にはベッドが鏡に映る位置に置くのはNGとされています。眠っている間に「鏡に映った自分」が部屋のエネルギーを乱してしまうとか、寝ている自分が鏡に映ることで潜在意識が安眠を妨げられるとか、説はいろいろあります。
私もベッドの正面に全身鏡を置いていたんですが、試しに移動させてみたんです。ベッドが映らない位置、具体的にはクローゼットの扉の内側に移動させました。最初は「鏡が見えないと不便かな」と思ったんですが、慣れてしまえば全然問題なかったです。
そして鏡を移動させてから、夜中に目が覚めることが減った気がします。以前は夜中の2時〜4時くらいにふと目が覚めてしまうことが多かったんですが、それがほとんどなくなって。これが鏡の効果なのか、別の何かが変わったのかはわからないんですが、良い変化があったのは確かです。
玄関の鏡も、位置にこだわりました。玄関の正面に鏡を置くと、入ってきた気を跳ね返してしまうと言われているので、横側(玄関ドアに向かって右か左)に置くようにしました。玄関に鏡を置くこと自体は「空間を広く見せる」「自分の身なりを確認できる」という実用的なメリットもあるので、位置だけ気をつければとても良いと思いますよ。
鏡の枚数にも少し気をつけています。鏡が多すぎると「反射が反射を呼ぶ」感じで、空間のエネルギーが落ち着かなくなるという話があって。実際、鏡だらけの部屋って、なんとなく落ち着かないですよね。1部屋にひとつかふたつくらいが、私の中ではちょうどいいと思っています。
風水をやってみて気づいた「大前提」の話

風水を半年くらい真剣に取り組んでみて、ある時ふと気づいたことがあります。「私、風水のルールを守ることに必死になりすぎて、自分が心地よく過ごせる空間という目的を忘れていたんじゃないか?」って。
風水の本を読んでいると、「〜にはこれを置くべき」「〜の色はNG」「〜の方角に〜はいけない」という情報がたくさん出てきます。それを一生懸命守ろうとするうちに、自分の感覚よりも「ルールに従うこと」が優先されていってしまうんです。
でもね、本来の目的は何だったかというと、「自分が気持ちよく、運気の良い状態で過ごせる部屋にしたい」ということですよね。その目的のために風水を参考にしているはずなのに、いつの間にか「風水のルールに従うこと」が目的になってしまっていました。
例えば、「東には植物を置くといい」と言われているとして。でも私が東側に観葉植物を置いたら、日当たりが悪くてすぐ枯れてしまったとしたら?枯れた植物を置き続けることは、風水的にはもっとよくないとされているんです。「ルールに従ったら、本来の目的と逆になった」という状況が起こりうるわけです。
だから今の私は、風水の考え方を「参考にする」という姿勢でいます。「こういう方角にこういうものを置くといい、という話がある。じゃあ試してみて、自分が心地よいかどうか確認してみよう」という感じ。自分の感覚と風水の考え方が合致したときは採用する、合わないときは無理に従わない。そのくらいの距離感が、長続きする風水との付き合い方だと思っています。
「片付け」と「風水」の関係について私が思うこと
風水を学ぶ前と後で一番変わったのは、「片付けへの意識」かもしれません。風水って、突き詰めていくと「整理整頓」の話と重なる部分がすごく多いんですよね。
「気の通り道を確保する」というのは、物が少なく整理された状態を作るということです。「水回りをきれいにする」というのは、汚れを溜め込まないということです。「玄関を整える」というのは、使わないものを手放して必要なものだけを置くということです。
これって全部、一般的な意味での「整理整頓」「掃除」の話と本質的に同じですよね。風水の視点を加えることで、「なぜそれをするといいのか」という意味づけがされます。「金運アップのためにトイレを掃除する」という方が、「きれいな方がいいからトイレを掃除する」よりも、モチベーションが上がる人もいると思うんです。
私にとっては風水が「掃除・片付けのモチベーション」になってくれた、という側面がありました。「金運を下げたくないからシンクをきれいにしよう」「気の入り口だから玄関だけは絶対整えよう」という考え方は、掃除を習慣化するのに役立ったんです。
ただ、逆に「風水のグッズを増やすために物を増やす」という方向性は本末転倒になってしまいます。風水グッズを大量に買い込んで部屋が物だらけになった経験から、そのことをよく学びました。「物を増やすための風水」ではなく、「物を手放して気持ちよい空間をつくるための風水」、という方向性で使うのが正解だと思っています。
あと、掃除のついでに「この物、今の私に必要かな?」と問いかける習慣もついてきました。風水では「使っていないものは停滞した気を持つ」と言われていて、使わない物を手放すことで部屋の気の流れが良くなるとされています。これを意識するようになってから、物の持ち方が変わってきた気がしますよ。
方角・方位の調べ方について【意外と大事なポイント】

風水を始めようとして意外と戸惑うのが、「方角の調べ方」ではないでしょうか。風水では方角が重要なのに、自分の家がどの方角に向いているのか、よくわからないですよね。
私が使ったのは、スマートフォンのコンパスアプリです。これが一番手軽で正確です。自分が家の中心に立って、コンパスアプリで北を確認する。それを基準に東西南北を把握する、というやり方です。間取り図があれば、そこに方角を書き込んでおくと後で確認しやすくて便利ですよ。
方角を調べる際に注意したいのが、「家の向き」と「各部屋の位置」を混同しないこと。例えば玄関が南向きの家でも、リビングが北側にあることはありますよね。風水でアイテムを置く場合は、「部屋全体の中心から見て、どの方角にあたるか」で考えます。
あと、鬼門・裏鬼門については特別に覚えておく価値があります。鬼門は北東、裏鬼門は南西で、この方角は風水的に特別な意味を持ちます。ここにトイレや水回りが来ないようにする、ここに物を溜め込まないようにする、というのは多くの風水書で共通して書かれていますよね。
私の家は北東に洗面所があって、「あ、鬼門だ」と気づいてからは特に丁寧に掃除するようにしました。特別なグッズは置いていないけれど、常に清潔に保つことだけを心がけています。これだけでも十分だと思っていますよ。
方位について調べ始めると、「本命卦(ほんめいか)」という個人の吉凶方位の話も出てきます。生年月日と性別によって計算される、自分専用のラッキー方位とアンラッキー方位のことですね。これは少し高度な話になるので、風水を始めたばかりの方は基本の方角から押さえていけば十分だと思います。
季節ごとに少しずつ変えると、暮らしが豊かになる
風水というと「一度整えたらおしまい」と思いがちですが、実は季節によって部屋の環境を変えていくことも大切だとされています。これは最初の頃は全然意識していなくて、後から知って「なるほど!」と思ったことです。
例えば、春は「木の気」が強まる季節とされています。新しいものを取り入れる、植物を増やす、グリーン系のアイテムを取り入れる、というのが春の風水の考え方です。夏は「火の気」が強く、情熱的なエネルギーの季節。秋は「金の気」で、白やゴールド、収穫のイメージ。冬は「水の気」で、内省のエネルギーとされています。
これを知ってから、季節ごとにクッションカバーやテーブルクロス、飾り物を少し変えるようになりました。春はグリーンや花を飾って、秋は黄色やオレンジの実ものを飾って、冬は落ち着いたダークトーンのアイテムを取り入れる。インテリアとして楽しみながら、風水の考え方も取り入れられるのがいいんです。
季節を感じる暮らしって、それ自体が豊かだと思いませんか?花を飾る習慣、季節の食べ物を意識する習慣、インテリアを少し変える習慣。そういう小さな変化を重ねることで、「今この季節を生きている」という実感が出てくる気がします。風水がそのきっかけをくれた、という意味でも、取り入れて良かったと思っています。
ただ、これも「完璧にやろう」とすると疲れますよ。春になったらグリーンのものをひとつ加えてみる、くらいのゆるい感じで十分です。季節感を楽しむための風水、という位置づけで活用するのが、長続きする秘訣だと思いますよ。
風水を取り入れた部屋づくり、私が出した答え

長々と書いてきましたが、最終的に私がたどり着いた「風水との付き合い方」についてお話しして締めくくりますね。
風水は「ルール」じゃなくて「ヒント」だと思っています。それが私の答えです。
「この方角にこれを置かなければいけない」「この色を取り入れなければ運気が下がる」と義務感でやっても、結局続かないし、本来の目的である「気持ちよく暮らせる部屋」から遠ざかってしまいます。やって良かったことも、やらなきゃよかったことも、全部ひっくるめて言えることはそれに尽きますよ。
やって良かったことは、基本的に「自分が心地よいかどうか」とセットで機能していました。玄関を整えたら帰宅がうれしくなった。枕の向きを変えたら目覚めが良くなった。水回りを掃除したら生活の質が上がった。これらは「風水」という枠組みを通じて気づいたことだけれど、結局は「自分が心地よく過ごせる環境づくり」の話なんですよね。
やらなきゃよかったことは、「ルールに従うことが目的化した」ときに起きていました。全部一度にやろうとした、グッズを大量に買い込んだ、色を統一しすぎた。どれも「風水的に正しいことをしなければ」という気持ちが先行して、自分の感覚を後回しにした結果です。
風水の考え方の中には、本当に理にかなっていると思えるものがたくさんあります。玄関を整える、水回りをきれいにする、植物を置いて緑を取り入れる、睡眠環境を整える。これらは風水を知らなくても「良い習慣」として誰もが知っていること。風水はそこに「方角」「色」「素材」という具体的な視点を加えてくれるものだと思っています。
だから、風水に興味がある方には「完璧を目指さないで、気になるところからひとつずつ試してみて」と伝えたいです。玄関の靴を片付けるだけでもいい。観葉植物を一個置くだけでもいい。トイレ掃除を毎日するだけでもいい。小さなことから始めて、自分に合うものだけ続けていく。それが、長く続けられる風水との付き合い方だと私は思っています。
完璧な風水の部屋より、自分が毎日「ここにいると気持ちいい」と思える部屋の方がずっと大事。それだけ。
