化粧水はたっぷり使う。美容液も惜しまない。乳液で蓋をして、週に一回はパックもする。それなのに、なんかくすんでる気がする……。そういう時期が、私にはありました。

スキンケアにそれなりにお金をかけていたし、面倒くさがりな私にしてはがんばっていたと思うんです。ただ一点を除いて。日焼け止めを、なめていた。「外に出るときだけ塗ればいいでしょ」という気持ちで、曇りの日はさぼったり、家にいる日は完全にスキップしたり。「紫外線対策してます!」なんて、到底言えない状況でしたよ。

それが変わったのが2年ほど前のこと。そこから毎日塗り続けてきて気づいたことが、思ったよりも多くて。今日は、その話をしようと思います。

「外出するときだけ塗ればいい」は本当なのか?

きっかけは、ちょっとした皮膚科の受診でした。肌荒れが続いていて、ちゃんと診てもらおうと思って行ったんです。問診で「日焼け止め、毎日塗ってますか?」と聞かれて、「外出するときは塗っています」と答えたら、先生にサラッと言われました。「窓越しの紫外線も、かなり届きますよ」って。

私の場合は在宅で仕事をする日も多いので、「外に出ない日は紫外線関係ないでしょ」という大前提で生きていたんですよね。でもこれ、完全に違った。ガラス越しでもUV-Aは届くし、部屋の中でも日の当たる場所に長くいれば普通に焼けます。私、毎日窓際のデスクで作業していたのに……。ちょっと、愕然としましたよ。

そこから「晴れの日も曇りの日も、外出する日もしない日も、毎日塗る」に切り替えたわけですが、最初はしんどかった。というのも、日焼け止めってこってりしていて肌が重くなるイメージがあったので、毎日塗る気になれなかったんです。その話は後で詳しくしますね。

続けて数ヶ月、肌に起きた「静かな変化」

日焼け止めを毎日塗り続けたら、肌に起きていた「静かな変化」の話

毎日塗り続けて最初に気づいたのは、くすみが減ってきたことです。劇的に!という感じではなくて、静かに、じわじわと。「あれ、なんかここ最近肌のトーンが上がったかも」って気づいたのが、塗り始めてから3〜4ヶ月ほど経ったあたりだったと思います。

私はもともと色素沈着が気になっていたんですが、それが少し落ち着いてきた感じがありました。新しいシミが増えていないというか、全体的に均一になってきたというか。美白美容液のおかげだと思っていたんですが、よく考えたら日焼け止めを毎日塗るようにしたタイミングと重なっていて。どちらが効いているのかは正直わかりませんが、「守る」工程がちゃんとできていなければ、美白コスメをどれだけ使っても限界があるんだろうなとは思います。

あと、これは地味な変化なんですが、夏を越えたあとの肌ダメージが前よりも少なかった気がします。例年なら夏が終わると「あ〜また焼けた……」となっていたのに、去年の夏はそこまでのダメージを感じなかった。日焼け止めを毎日ちゃんと塗っていたから、というのが一番の理由だと思っています。

正しいと思っていた塗り方が、実は全然足りていなかった

日焼け止めを毎日塗るようになって、次に気づいたのが「量」の問題でした。

これ、私がずっと持っていた大前提だったんですが、日焼け止めって「薄く伸ばせばいい」と思っていたんです。こってりしたテクスチャのものを多めに塗ったら肌が重くなるし、ちょっとのばせばSPFの効果は出るでしょ、と。なんなら、多く塗るほうが肌に負担をかけるんじゃないかとまで思っていました。

でもね…これ、違ったんですよ。日焼け止めのSPFやPA表記って、ちゃんとした量を塗って初めて機能する数値なのです。少量しか塗っていないと、SPF50と書かれていても実際にはその効果はほとんど出ていない。私はこれを知ったとき、「じゃあ今まで塗ってた意味……」と少し虚無になりました(笑)。

適切な量というのは、顔全体に塗る場合でパール粒2〜3個分くらいが目安とされています。私の場合は「多すぎるかな?」と思うくらいの量を塗るようにしたら、確かに最初はちょっとごわついた感じがありましたが、肌なじみの良いタイプのものを選ぶようにしたら解決しました。日焼け止め選びって、テクスチャと量感のバランスがすごく大事だと実感しています。

毎日続けるために変えたこと

日焼け止めを毎日塗り続けたら、肌に起きていた「静かな変化」の話

正直に言うと、最初の一ヶ月くらいは「今日も塗らなきゃ……」という義務感がありました。習慣化するまでが、一番しんどいですよね。私が続けられるようになったのは、朝のスキンケアの流れに完全に組み込んでしまったからだと思います。

私の場合は、乳液の次のステップとして日焼け止めをルーティン化しました。「乳液の次は日焼け止め」を体に染み込ませてしまえば、考えなくてもできるようになります。あと、以前は「外出用の高SPF」と「家にいる日はまあいいか」と使い分けようとしていたのをやめて、「毎朝1本これを塗る」とシンプルにしたのも大きかったです。ルールをひとつにする、これだけで続くようになりました。

日焼け止め選びも本当に大事で、私はかなりの数を試してきました。重いもの、べたつくもの、白浮きするもの、いろいろ経験してきた結果、「これなら毎日塗れる」と思えるテクスチャのものを見つけることが、続けるための一番の条件だとわかりました。どんなに効果が高くても、塗るのが億劫になったら意味がないですからね。自分が「これ好き」と思える一本を見つけることが、習慣化への近道だと思います。

意外な副産物、化粧のりまで変わった!

日焼け止めを毎日しっかり塗るようになって、一番「えっ?!」となった変化が、化粧のりです。

以前の私は、ファンデーションを塗ってもどこかムラになりやすくて、特に小鼻まわりや頬骨あたりが乾燥して粉を吹くことがありました。保湿が足りていないのかな、と思っていたのですが、日焼け止めをちゃんと適量塗るようにしてから、これがかなり改善されたんです。

日焼け止めって、化粧下地の役割も果たすわけですが、ちゃんとした量を均一に塗ることで、その上に乗せるファンデーションのベースが整う感じがあります。私の場合は日焼け止めを塗るときに丁寧にひとつひとつ伸ばすことで、肌表面がなめらかになる感覚があって、それがそのままファンデーションののりの良さにつながっているのかなと。「スキンケアをがんばったから」じゃなくて、日焼け止めの塗り方を変えただけでメイクの完成度が上がった感じ、これはうれしい誤算でしたよ。

「面倒くさいもの」から「メイクの第一ステップ」に気持ちが変わると、続けやすさもまったく違います。そのくらいの気持ちの転換が、習慣化には一番効いたかもしれません。

日焼け止めは「守り」じゃなくて「育て」だと思う

日焼け止めを毎日塗り続けたら、肌に起きていた「静かな変化」の話

日焼け止めって、どうしても「紫外線から守るもの」という受け身なイメージがありますよね。夏だけ頑張って、外に出るときだけ塗って、それで十分でしょ、と思いがちです。私も長い間そう思っていました。

でも毎日続けてみてわかったのは、日焼け止めって「守り」と同時に「積み重ね」だということです。毎日ちゃんと塗ることで、じわじわと肌の変化が出てくる。くすみが減り、トーンが均一になり、これ以上ダメージを増やさないベースができていく。一日さぼっても劇的に変わるわけじゃないけど、続けた分だけ確実に肌に返ってきます。

スキンケアにどれだけお金をかけても、日焼け止めを毎日塗るという土台がなければ、それは穴の空いたバケツに水を注ぎ続けるようなものだと思うんですよね。私はそれをやっていた期間が長かったな、と今では思います。美白コスメより、高級美容液より、先にやることがある。

日焼け止めを毎日塗ること。それだけ。地味だし地道だけど、これが一番確実な美容習慣だと私は思っています。