3,000円のワンピース。1,500円のトップス。990円のスカーフ。先日、友人に「そのコーデ、どこのブランド?」って聞かれました。心の中でにやりとしましたよ。全部プチプラなんだけど、とはなかなか言い出せなくて(言わないのかい)、「いろいろ混ぜてるよ〜」とごまかしました。

正直に話します。私は昔、プチプラ服を買うたびに失敗を繰り返してきました。「安い=なんかダサい」という感覚が頭にこびりついていて、何を着ても「なんか安っぽいな」と感じてた。でも今は違います。プチプラだけで組んだコーデで褒められることが増えたし、自分でも「今日いい感じ!」って思える日が格段に増えてきた。

変わったのは予算じゃなくて、「法則を知ったかどうか」、それだけです。今日は私が実際に使っている垢抜けの法則を、失敗談も交えながら全部お話しします。

色は「3色以内」に絞る。それだけで激変する

垢抜けないコーデには共通点があります。「色が多い」ということです。私の場合、20代前半のころが最悪で、トップスが青、スカートが赤、バッグが緑、靴が茶色という組み合わせの日がありました(今思うと目がちかちかする)。当時は「カラフルでかわいいじゃん!」と本気で思っていたのです…。

垢抜けの第一歩は、色を絞ることです。私が今実践しているのは「ベースカラー2色+アクセントカラー1色まで」というシンプルなルール。たとえば、ベージュ+白でトップスとボトムをまとめて、バッグだけキャメルを持ってくる。それだけで、GUの1,290円のTシャツでも「きちんと見え」するんですよ。プチプラかどうかなんて、関係なくなります。

私の場合は、まずクローゼットのアイテムを「使える色グループ」でざっくり仕分けするところから始めました。やってみたら「いらない色の服、こんなに買ってたのか…」と愕然としましたけど、そこから一気にコーデがまとまるようになったのは確かです。最初はめんどくさく感じますが、やってよかった作業のひとつでした。

色を絞るとつまらなく感じるかもしれません。でも実際にやってみると、「すっきり見える」「なんか大人っぽくなった」という効果をすぐに実感できると思いますよ。まずは1週間、3色以内の縛りで過ごしてみてください。

シルエットが9割。プチプラかどうかは関係ない

プチプラでも垢抜ける!私が実際に使っているファッションの法則

「このトップス、なんかダサく見える」と感じたとき、原因の大半はシルエットです。素材でも色でもなく、「形のバランス」の問題であることがほとんどなのです。

私の失敗談を話します。数年前、ZARAのきれいめなブラウスを買ったとき、試着では完璧に見えたのに、家に帰って全身鏡で見たら「なんか太って見える…」となったことがあります。理由が当時はわからなかったのですが、後で気づいたのが、ボトムスもゆったりシルエットで合わせていたということでした。上もボリューム、下もボリュームで、全体がぼやけてしまっていたんですね。

垢抜けるシルエットの基本は「メリハリ」です。トップスがゆったりならボトムスはタイト。トップスがタイトならボトムスはフレアやワイド。この組み合わせを意識するだけで、同じプチプラのアイテムでも印象がまるで変わります。

私の場合は、ユニクロのオーバーサイズスウェット(2,990円)にスキニーパンツを合わせるのが、ここ2年ほどの定番スタイルです。合計5,000円以下のコーデですけど、「それ、どこの?」って聞かれることが多い組み合わせなんですよ。プチプラかどうかより、形のバランスのほうが圧倒的に大事だと思っています。それだけ。

素材感だけは、必ず触って確かめる

プチプラファッションで一番失敗が起きやすいのが、素材感の問題です。色もシルエットも完璧なのに、なぜか「安っぽく見える」という経験はありませんか?それ、ほぼ確実に素材のせいです。

特に注意したいのが、テロテロしすぎる生地と、ぺかぺかした光沢感の強い化繊です。私の場合、昔は「光沢感のあるブラウス」を買って失敗し続けました。写真で見るとすごく素敵なのに、実際に着るとやたらぺらぺらで、蛍光灯に当たるとぺかぺかしてしまう。プチプラあるある、ですよね(泣)。

今は必ず店頭で触ってから買うようにしています。オンラインで買うときは、素材名を必ずチェックするようになりました。コットン・リネン・ウール混・厚みのあるポリエステル、この辺りはプチプラでも高見えしやすい素材です。逆に、光沢のある薄手ポリエステルや、ナイロン100%のガサガサしたものは、写真映えはしても着映えしない場合が多いので要注意です。

私が今愛用しているのは、GUのリネンブレンドシャツです。確か2,500円台で買ったものですが、素材感だけで言えば数倍の値段に見えると自負しています。素材の選び方ひとつで、プチプラの限界はぐんと上がりますよ。

「小物だけ良いものにすれば垢抜ける」という大前提を疑ってみて

プチプラでも垢抜ける!私が実際に使っているファッションの法則

ファッション界隈でよく言われる言葉があります。「小物にお金をかけなさい」「バッグと靴だけは本物を持ちなさい」というやつです。確かにそれは一理あります。一理は、ある。

でも私はここ数年、その大前提自体を疑うようになりました。

というのも、高い小物を買えば解決するかというと、そうじゃない場合が多かったからです。私の場合は、30代に入って「そろそろちゃんとしたバッグを」と奮発してブランドのバッグを買ったことがあります。でも、コーデ全体がちぐはぐなままバッグだけ良いものになっても、なんか「浮いて」見えるんですよ。バッグと服が合っていないという問題は、バッグの値段では解決しないんです。逆に、全体のトーンが揃っていれば、合皮のプチプラバッグでも「選んでいる感」がちゃんと出ます。

私が今実践しているのは「小物でトーンを統一する」ことです。バッグも靴もアクセサリーも、全体のカラートーンに合わせて選ぶ。素材の質よりも、「この小物がここにある必然性」を意識するようにしました。たとえばベージュ系のコーデに、キャメルの合皮バッグとゴールドのシンプルイヤリング。全部プチプラでも、トーンが揃っていれば充分おしゃれに見えます。

高い小物でごまかすより、プチプラでも「コーデに溶け込んでいる小物」を選ぶほうが、全体の完成度は高くなるんです。これに気づいてから、ファッションへの向き合い方がかなり楽になりましたよ。

「引き算」で垢抜ける。足し算をやめた日から変わった

私がファッションで一番大きく変わったのは、「引き算の考え方」を知ってからです。

以前の私は、なんとなく「物足りない」と感じたらアクセサリーを足し、スカーフを巻き、バッグにチャームをつけ、という「足し算」の発想でコーデを組んでいました。でも足せば足すほど、なぜかまとまらない。散漫な印象になってしまっていたんですね。

引き算とは、「なくてもいいものを外していく」作業のことです。全身コーデが完成したら、鏡の前でひとつ外してみる。イヤリングを外したほうがすっきりするなら外す。スカーフがなくてもまとまるなら外す。「物足りない」と感じるギリギリより1段手前が、ちょうどいい塩梅だと私は思っています。

私の場合は、「家を出る直前にひとつ外す」をルーティンにしています。だいたいそれで正解になることが多いです。最初は勇気がいるんですよ。「これ外したら地味すぎない?」ってなりますよね。でも外したほうが圧倒的にいい仕上がりになるという経験を何度か重ねると、引き算がくせになっていきます。

プチプラのアイテムは特に、引き算と相性がいいのです。シンプルなアイテムをシンプルに着こなす。それがプチプラを「安っぽく見せない」一番の近道だと、今は確信しています。

まとめ:プチプラは「センスの問題」じゃなくて「法則の問題」

プチプラでも垢抜ける!私が実際に使っているファッションの法則

「プチプラって限界あるよね」「やっぱりいい服を買わないとね」という言葉、よく聞きますよね。でも私はあまりそう思っていません。

垢抜けるかどうかは、服の値段じゃなくて、法則を知っているかどうかです。色の絞り方、シルエットのバランス、素材の選び方、小物のトーン統一、引き算の発想。この5つを意識するだけで、プチプラは全然違う顔を見せてくれます。

私自身、ほとんどのコーデはプチプラで組んでいます。それでも「おしゃれだね」「どこのブランド?」と聞かれることがあるのは、法則を知っているからだと思っています。センスというのは、生まれ持ったものじゃなくて、法則を体に染み込ませた積み重ねです。そしてその法則は、意外なほどシンプルなのです。

高い服を買う前に、まずは今あるプチプラを法則に沿って着こなしてみてください。きっと、クローゼットが宝の山に見えてくるはずですよ。