新しいバッグを買った。コーデはいつもと同じ、髪型も同じ、化粧も、アクセサリーも全部いつもどおり。なのに職場で「なんか今日、雰囲気ちがうね」って言われたんです。変えたのはバッグだけなのに。

正直びっくりしました。バッグってそんなに印象を変えるものなの?って。それまでバッグのことは「荷物を入れるもの」くらいにしか思っていなかったから、その一言がすごく刺さったんですよね。それからわりと真剣にバッグの選び方を考えるようになりまして、今日はそのことをまとめてみたいと思います。

バッグは「脇役」じゃなかった

私はずっと、バッグを「コーデを邪魔しない存在」として選んでいました。服が主役で、バッグはあくまでも脇役。目立たなければそれでいい、くらいの感覚でしたね。だから機能性重視で、同じブランドの同じシリーズを何年も使い続けていた。(悪いことではないんだけど)

人が人を見るとき、視線は「顔→バッグ・靴の順で動く」という話を聞いたことがあります。服全体は「背景」として認識されやすくて、面積の大きなアクセントアイテムに目がいきやすいのだそうです。バッグはその「アクセント」として、コーデ全体の印象を引き受ける存在になりうる。

それを知ってから、自分が今まで「一番適当に選んでいたもの」が、実は「一番目立っていたもの」だったってことに気づいて、ちょっと笑えてきました。あー、もったいなかったな、って。脇役だと思って手を抜いていたら、実はずっと主役だったんです。

形から選ぶと、失敗しにくい理由

バッグひとつで印象が変わる。選び方のポイントをまとめてみた

「バッグ選びをどこから始めるか」って、意外と大事なポイントだと思います。私はずっと「色」から入っていたんです。好きな色、かわいい色のものをまず手に取って、それが自分のコーデに合うかどうかを後から考える、というやり方でした。

これで何度「なんか使いにくい」「コーデに合わない」「出番が少ない」バッグを増やしてきたかわかりません。私の場合は、見た目に惚れて買ったものほど出番が少ない、という悲しい法則がありました。(笑えない)

今は「形→色→素材」の順番で考えるようにしています。形というのは、使う場面と生活スタイルに合っているかどうかということです。仕事用なら荷物の出し入れが多いから、口元がしっかり閉まる形のほうがストレスが少ない。週末用なら多少使い勝手を犠牲にしてデザインを優先してもいい。「いつ・どこで・どう使うか」を先に決めることで、色を選ぶ段階がぐっとラクになりますよ。

形さえ合っていれば、色が多少好みと違っても「なじませる」ことができます。逆は難しい。これ、失敗を重ねてやっとわかったことです。

素材が「コーデのトーン」を決める

素材って、ものすごく雄弁なんですよ。バッグの素材を見るだけで、その人のTPO感覚みたいなものが伝わってくることがあります。言いすぎかな?でも本当にそう思ってます。

私が数年前に奮発してはじめて本革のバッグを買ったとき、最初は「高かったし大事に使わなきゃ」って逆にプレッシャーだったんです。でも使い込むうちに、革が自分の形になじんできて、傷もシワも全部「味」に見えてきて。あの変化が面白くて、今は本革のバッグが手放せなくなりました。値段以上に「育っていく感覚」があるのが、革の魅力だと思います。

一方で、ナイロンやキャンバス素材は軽くてカジュアルで使いやすいんだけど、きれいめのコーデに合わせると「1個だけ雰囲気がちがう」状態になることがある。私はコーデ全体の写真を見返していたときに、それに気づきました。服はきれいめなのにバッグだけカジュアルすぎて、なんか惜しい感じになっていたんですよね。

素材がコーデのトーンを統一する役割を持っているんです。色や形が合っていても、素材がずれるとどこかちぐはぐな印象になります。「きれいめに見せたいなら革か合皮」「カジュアルに楽しみたいならキャンバスやナイロン」という基準を持っておくと、コーデ全体の統一感が出やすくなりますよ。

サイズは「少し小さめ」を選んで正解だった

バッグひとつで印象が変わる。選び方のポイントをまとめてみた

「大は小を兼ねる」という考え方、バッグに関しては少し注意が必要だと思っています。大きいバッグを持つと、荷物が増えるんですよね。これ、絶対そうなんです。「もうひとつ入るから」「念のため持っていこう」でどんどん詰め込んで、気づいたら重くて肩がおかしくなってる、というのを私は何度も経験しています。

一番ひどかったのは、仕事の多い時期に大きなトートバッグを毎日持ち歩いていたとき。肩こりがひどくなって整体に行ったら「これ、バッグが重すぎますよ」って言われたんです。バッグのせいだとは全然思っていなかったから、かなりびっくりしました。ていうか自分の鈍感さにびっくりしました。整体代がかさんで困った。

それからあえて「少し小さめ」のバッグを選ぶようにしました。入らなければ持っていかない。そう決めることで、持ち物の厳選が自然にできるようになって、肩こりが減って、しかもバッグ全体がすっきり見えるようになったんです。荷物がパンパンに膨れているバッグより、ゆとりのあるバッグのほうが絶対きれいに見えます。これは本当にそう。

「自分の荷物量に合わせてバッグを選ぶ」より、「バッグに合わせて荷物を絞る」という発想の転換、おすすめですよ。

持ち方ひとつで、バッグの印象はガラッと変わる

ある日、ショルダーバッグをいつもと違う持ち方にしてみたんです。いつもは斜めがけにしていたのを、ストラップを短くして腕にかけてみたら、なんか雰囲気が変わった。それだけで友人に「そのバッグ、どこで買ったの?」って聞かれて、「えっ、これ3年前からあるやつだよ」って答えたら「知らなかった!!」ってなりました。

持ち方って、バッグそのものの見え方を変える力があるんですよね。肩にかける・手に持つ・肘にかける・斜めがけにする、それだけでコーデ全体の雰囲気がぜんぜん違って見えます。私はこれを知ってから、バッグの数を増やすよりも「同じバッグを違う持ち方で楽しむ」ほうがコスパがいいな、と思うようになりました。クローゼットに眠っているバッグ、持ち方を変えたら化けるかもしれません。

それと、持ち方は姿勢と連動していることも忘れないでほしいんですよね。猫背でバッグを抱えている人と、背筋を伸ばして同じバッグを持っている人では、印象がまったく違います。バッグを変えなくても、持ち方と姿勢を少し意識するだけで、今すぐ印象が変わる。これ、今日から試せるやつです。

「なりたい自分」から逆算して選ぶ

バッグひとつで印象が変わる。選び方のポイントをまとめてみた

いろいろ書いてきたけど、最終的に私が一番大事だと思うのはこれです。「どんな印象の自分でいたいか」から逆算してバッグを選ぶこと。これだけです。

「きりっとした、できる女に見せたい」なら、ハードな革素材・シンプルな形・ブラックかキャメルあたり。「柔らかくて、話しかけやすそうな雰囲気にしたい」なら、ソフトな素材・丸みのあるシルエット・ベージュやくすみカラー。こういう基準をひとつ持っておくだけで、選ぶときに迷いにくくなりますよ。

私はずっと「かわいいから」「安かったから」「流行っているから」でバッグを選んでいて、気づいたら出番の少ないバッグが増えていました。でも「これを持ったときの自分は、どんな自分でいたいか?」を考えてから選ぶようにしたら、ちゃんと使い続けられるバッグが増えてきたんです。捨てるバッグも減って、財布にも優しくなった。

バッグひとつで、印象は本当に変わります。それは確かなことです。だからこそ「なんとなく」で選ぶのはもったいない。次にバッグを選ぶときは、まず「なりたい自分」をイメージしてから。その一手間で、選ぶのが楽しくなるはずですよ。